
「インクを補充したのはいつ?」
シャチハタネーム印をお使いの方に、そんな質問をしてみると、
こんな答えが返ってくることがあります。
「あ〜、記憶がないなぁ。
ここ数年、補充してないかも。」
1日に百回以上も捺印される方は別として、
多くの方はこのような回答になるのではないでしょうか。
これは、シャチハタネーム印の優れた特徴なのです。
シャチハタの”縁の下の力持ち” - インク吸蔵体 -
シャチハタネーム印はポンポン押せてとても便利なのですが、インクがすぐに切れてしまったらとても不便ですよね。
インク補充の手間を極力少なくするために、シャチハタネーム印の中で重要な働きをしているのが「インク吸蔵体」(断面イラスト(3))です。
インク吸蔵体は、「カチカチのスポンジ」といった感じのものですが、驚くほど多量のインクを吸収することができます。
これから数年間に渡って使うであろうインクを、しっかりと備蓄しているのです。
以前に、まっさらな吸蔵体にインクをポトポトと落としてみたことがあるのですが、信じられない程たくさんのインクが染み込んでいくのを見て驚きました。もう、いくらでも吸い込んでいくような勢いでした(笑)
だから、何年もの間、インクを補充しなくても使い続けることが出来るのですね。
(約3000〜5000回の捺印が可能です)
カンタンなインク補充を実現 - インキカートリッジ -
さらにイラストを良く見ると、吸蔵体の後ろにも、それと似た素材のパーツを見つけることが出来ます(図中(4))。
これは、インキカートリッジです。
カートリッジを取り替えるだけで、カンタンにインクを補充することができるようになっています。
これならば、手を汚すことも無いですし、インクを入れすぎてしまう心配もありません。
地味ですが、とっても優れた特徴なんですよ♪
※インキカートリッジは、ネーム9、ネーム6、ブラック8にのみ採用されています。
シャチハタは、インクの通り道のチューニングが"キモ"なんです
イラストの(2)は印字体といいます。簡単に言えば印面ゴムです。
スポンジ状のゴムになっていて、連続気孔の中をインクが流れるようになっています。
でも、ただスポンジ状になっているわけではありません。
なんと、印面(1)に近づくに従い、この穴の大きさが小さくなっています。
中央部では、インクがスムーズに流れるよう大きな穴になっていますが、印面部ではインクがボタ落ちすることなく適量が染み出すよう細かな穴になっています。
インクが通る穴の大きさまで、チューニングされているとは驚きですよね。
ヘビーユーザーの利用を基準とする
ネーム印をハードに使うユーザーの代表といえば、銀行や郵便局です。
少し前の話になりますが、ある銀行では1日に5000回も捺印する担当者がいらっしゃったそうです。
使い捨てのネーム印のように、あっという間に磨耗してしまうようでは、とても実用に耐えません。
シャチハタのネーム印は、こうしたヘビーユーザーの声を積極的に聞いて、繰り返し改良を行われてきました。
シャチハタネーム印が多くの銀行で採用されているという事実は、絶え間ない改良によって比類なき耐久性を得ることが出来た証といえるでしょう。
今は、ワンコインで購入できるネーム印も販売されていて、
「どこが違うの?」
と、尋ねられることもありますが、全く失礼な話かも知れませんね(笑)
シャチハタを永く愛用するコツ(1) - インク補充 -
最後に、シャチハタネーム印を末永く使っていただくコツを伝授しますね♪
インクは毛細管現象によって、吸蔵体から印字体に運ばれ、やがて印面に達します。
インクが少なくなりすぎてしまうと、スムーズにインクが運ばれなくなります。
だから、薄くなってきたなと感じたら、早めにインクを補充しましょう。
でも、インクの入れすぎは禁物です。4〜5滴も入れれば十分ですよ。
吸収しきれなかったインクが漏れ出して固まってしまうと、手が付けられなくなります。
周りのリングにインクが付着して、二重丸の印影になっている人がいますが、多くの場合インクの入れすぎが原因です。
少しずつこまめに補充しましょう。
ちょっと薄くなりすぎた場合は、お仕事の終わりに数滴補充して、立てておきましょう。
翌朝、調子を確認してもまだ薄い場合は、またお仕事の終わりに数滴補充してみましょう。
これを数回繰り返すことで、徐々に調子を取り戻してあげましょう。
シャチハタを永く愛用するコツ(2) - 必ず専用インク!-
ここでちょっと質問ですが、異なる種類のインクを補充すると、どうなると思いますか?
先程、インクの通る穴の大きさがチューニングされているとお伝えしました。
異なるインクを入れてしまうと、当然このバランスは崩れます。
インクが漏れるか、詰まるかのどちらかになります。
混ざったインクを分離することは出来ません。
コーヒー牛乳を、コーヒーと牛乳に分けるのが難しいのと同じことです。
面倒がらずに、きちんと指定のインクを使いましょう。
シャチハタを永く愛用するコツ(3) - 印面のお掃除 -
また、印面に紙粉等が付着して、綺麗に捺印できなくことがあります。
この場合は、セロハンテープの粘着面を印面にペタペタと軽く押し付けて掃除すると良いでしょう。
ポストイット等もお勧めです。
ただし、ガムテームを使ってはいけません。
粘着力が強すぎて、印面ゴムがちぎれてボロボロになってしまいます(経験者談 とほほ...)
どうぞ、シャチハタネーム印は丁寧に扱って末永くご愛用ください!
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